昨夜金曜日、テレビでウィル・スミスが実の息子と競演して話題になった「幸せのちから」を観ました。
ホームレスから億万長者となり、アメリカンドリームを実現させたクリス・ガードナーさんの実話が基になってるんですね。
妻も大賛成して、大儲けを見込んで大量に買い取った骨密度を測る新型医療機器のセールスマンとして生計を立てるクリス(ウィル・スミス)ですが、思うように売ることができず家賃や税金滞納状態に陥ってしまいます。
懸命に頑張るクリスですが、我慢できないで去ってしまう妻リンダ。
それは丁度、生活を立て直すべく証券会社の正社員採用前の研修生にチャレンジした頃。
息子を手放したくないクリスは息子を引き取って研修生活に入ります。
研修生活は6ヶ月間無給、しかも20名のうち採用されるのは1名だけという難関。
金に困っているクリスは無給ではやっていけないと辞退しかけますが、チャレンジを決意し、生活の糧である医療機器を息子を引き連れながら販売して生活費を稼ぐという綱渡り生活をはじめます。
しかし、アパートも滞納で追い出されホームレスとなって、駅のトイレや教会の慈善宿なども利用してしのぐ有様。
頼みの綱の医療器をなんとか売り切って研修期間中の目途がついて上向いたと思いきや、税金滞納で銀行口座を差し押さえされてドン底に・・・。
見込み客リストへの電話でアポが取れ、「20分で来なさい」と面談予定が入って「いざチャンス!!」と駆け出したら、会社から出しなに出合った研修講師に「車を移動しておいてくれ」と有無を云わず車のキーを渡され、結果、時間遅れでチャンスを逃がしたこともありました。
しかし、クリスが偉いのは常に腐らずユーモアと前向きな姿勢で逆境を切り抜け、チャンスをものにしようとする姿勢なんですね。
駅のトイレで息子と寝たときには、ホームで医療器を「これはタイムマシンじゃない」(前に変なおじさんがタイムマシンだと騒ぐお笑いシーンがありました)と言うと、「いやタイムマシンだ、一緒にボタンを押して行ってみよう」とボタンをおして目を閉じさせ、目を開けると「すごい!恐竜がいっぱいだ!!」と原始時代にワープした演技をします。
「ほら、見えるだろう。」と続けると、幼い息子も「見えるよ」とその気になり、「危ない、逃げるんだ!!」とトイレへ逃げ込んでそこで夜を過ごすんですね。
息子に悲しい思いをさせたくないという想いからでしょう。
息子が寝込むとクリスは悲しげに涙ぐんでいて、辛い生活に耐える苦しさと立ち向かっていこうとする姿がグッと迫ってきました。
研修生採用面談のチャンスを掴んだときも、前日に駐車違反の罰金が払えなくて留置場に一晩お泊りの危機に見舞われます。
それも賃料滞納で家主に明日出て行けと迫られたのを補修のペンキを塗るからという咄嗟の条件で7日間猶予してもらった日でありました。
翌日は10時30分(だったか)に会社へ行かなくてはなりません。
警察はそんな事情は構ってくれず、翌日背広も着ないで留置場からペンキのとれない普段着姿で面接に望むクリス。
いいわけなど通用するわけもなく、「面接にシャツも着て来ない者を採用したら私はどう思われるかね?」との決定的な言葉に「ズボンがとても良かったんでしょう」と切り替えして大ウケして切り抜け、チャンスを得たのでした。
このように、ピンチにあってもユーモアと優しさを忘れず忍耐にあえぐクリスは実に涙ぐましくも愛すべき人物であり、正社員として抜擢され後に独立して成功するんですね。
不運と困難に立ち向かい競争を勝ち抜いて遂には大成功するアメリカンドリームな感動の物語。
楽明も涙しちゃいました。
が、クリスの成功は誰でもって訳にはいきませんね。
クリスは田舎の小さな高校しか出てませんが、数学は得意でクラスでも1番でした。
10数名しかいないクラスということで「何だ」って笑われちゃいますが、でも軍にいた頃もゴルフ好きな上司に仕事を負っかぶせらて実務を取り仕切っていたりして有能な人物であります。
それに、あの逆境でユーモアと忍耐を失わなかった精神は凡百及ばずであります。
クリスは正社員に採用されましたが他の研修生19人は採用されないでチャンスを逃がした訳です。
それ以前に大方は募集しても研修生にすらなれない熾烈な競争ですから、クリスの成功は誰でも成し遂げられるわけではない希少な事例といえます。
グータラな楽明はもっと誰でも実現可能な成功ストーリーなりノウハウが欲しいなって思っちゃいました。